日本各地には古来から伝わる民俗芸能や神楽など、さまざまな踊りがある。しかし、日本舞踊という場合は、舞台の上で演ずることを目的とする舞台芸術としての踊りをさす。
日本舞踊は出雲阿国を始祖とする歌舞伎を母体にして今日まで発展。現在でも歌舞伎役者にとって日本舞踊の修得は必須課題となっている。また、歌舞伎役者に限らず、俳優や役者には日本舞踊の立ち居振る舞いは大切な素養となっている。
現在、日本舞踊にはさまざまな流派が存在している。たとえば、西川流、花柳流、坂東流、藤間流、若柳流など、数にして100を超える流派に分かれている。それぞれ独自の流儀や芸風があるため、とてもひとくくりにすることはできない。
日本舞踊および流派の詳細については、日本舞踊協会に問い合わせるとよいだろう。芸術院会員・人間国宝、芸術院賞、紫綬褒章、芸術選奨受賞者などが中心役員となって活動する団体で、現在108の流派が所属している。日本舞踊の普及・発展を掲げ、日本舞踊の古典技法の正しい継承と現代に生きる新しい日本舞踊の創造、また近年では子どもたちを対象にしたワークショップにも力を入れている。
資格取得には、まず自分が習いたい流派に入門して、練習を積み重ねなければならない。
日本舞踊の資格は、一般的には「名取」と「師範」がある。名取は、流派の名前(芸名)を名乗ることができる資格で、名取になると正式に流派の一員として認められる。「師範」は弟子をとって日本舞踊を教授することができる資格をさし、師範の資格なしに日本舞踊を教えることはできない。
流派によって資格を得るための試験や制度は異なるが、名取になるまでおおむね7年から10年の修行期間が必要である。師範となるにはさらに修行を積まなくてはならない。