中学2年でプロ入り、史上初の7年連続で勝率8割を達成した藤井聡太竜王・名人が話題の将棋界。将棋のプロは「棋士」と呼ばれ、日本将棋連盟に所属する。現役では上は竜王・名人から下は四段まで174名おり、竜王戦や名人戦など新聞社等が主催する棋戦に出場して対局料を得るのが主な仕事。トップ棋士は、対局料だけで年に数千万円の所得があるが、四、五段クラスでも成績次第で高収入が可能となる。
もちろん、対局だけが棋士の仕事ではない。全国各地の将棋イベントで、舞台の上で将棋を指す席上対局や、駒落ち指導対局などを行い、将棋の普及活動を行うのも大事な役割。自ら師範として道場を開設し、将棋教室などを行ってレッスンプロとしての副収入を得ている場合もある。
棋士になるためには、基本的には奨励会という棋士養成機関に入らなくてはならない。入会試験は年1回で、アマチュア五段の実力があっても、奨励会6級の試験を落ちる場合があるという非常に厳しいものとなっている。受験資格は受験する段・級によって異なるが、基本的には年齢制限のみ。原則として棋士から奨励会試験の推薦を受けた者のみが受験を許される。
試験は筆記試験と実戦形式の両方で行われ、受験者同士や奨励会員との対局で互角以上の成績を残さないと合格は難しい。入会後の年齢制限も厳しく、原則満21歳までに初段、満26歳までに四段に昇段しないと、即退会になる。実力社会だけに淘汰は厳しく、入会者は毎年約20名だが、このうち四段として棋士になれるのは約2割。原則半年に2名、1年で4名が三段から四段に昇段する。