フォークリフトとは倉庫などで荷物の運搬をする乗り物のこと。流通業界のシステムが大規模化したことに伴って、荷役作業にフォークリフトは欠かせない存在になっている。フォークリフトの必要性が高まる中、運転ができる技能者のニーズも高まっている。
フォークリフトで作業を行う場合、最大荷重が1トン以上のフォークリフトを運転するためには、資格が必要になる。1トン未満のフォークリフトの場合は一定の教育(後述)を受ければ運転できるが、一度にたくさんの荷物を運ぶことができないため、作業効率が低下してしまう。スピーディーな作業を行うためには、企業内に大型のフォークリフトの運転ができる人材がいることが必須となっている。
1トン以上のフォークリフトの運転者資格を取得するには、都道府県労働局長の登録を受けた登録教習機関において、学科講習および実技講習からなる運転技能講習を受講しなければならない。学科講習では、フォークリフトの装置の構造、取扱いの方法、力学に関する知識、関係法令といった内容を学習し、修了試験を受ける。
また、実技講習では、フォークリフトの基本走行・応用走行の操作、荷役の操作(抜き差し、荷の配列、積み重ねなど)を修得する。さらに、講習内容に関する修了試験が行われ、これに合格すると修了証が交付される。資格を取得すれば、車種や荷重の制限なく、フォークリフトを運転できる。
運転技能講習は原則35時間。ただし、たとえば普通自動車運転免許を持っていると、学科講習の一部が免除され、講習時間は31時間になる。
一方、1トン未満のフォークリフトを運転する業務に就くには、「フォークリフト運転特別教育」を修了する必要がある。特別教育は学科講習が6時間と実技講習が6時間の計12時間で、事業所または都道府県労働局長登録教習機関で行われる。この特別教育を修了し、所定の実務経験がある場合、1トン以上の運転者資格を取得する運転技能講習の一部が免除される。