海上保安庁の一般職員の養成を目的とする海上保安学校には「一般」「航空」「海洋科学」「管制」の4課程があり、一般課程には「航海」「機関」「通信」「主計」「航空整備」の5つのコースが設けられている。在学期間は、管制課程が2年、それ以外の3課程は1年となっている。
各課程とも乗船実習をはじめ、船舶・航空・通信関連の専門的な授業があるのが特徴。これらの授業により、海上保安業務に必要な実践的な技術および知識をつけた各分野のエキスパートを養成している。
試験は1次と2次で実施され、航空課程のみ3次試験がある。一般課程の1次試験は基礎能力試験・作文試験で実施。航空課程、管制課程、海洋科学課程では基礎能力試験・学科試験(多肢選択式)が課される。
2次試験では、人物試験(航空課程を除く)、身体検査、身体測定、体力検査が実施される。
航空課程の2次試験合格者を対象に実施される3次試験では、人物試験、適性検査等が行われ、航空機の操縦に適しているかを判断される。
海上保安学校の学生は、学生とは呼ばれていても海上保安庁職員。つまり、入学試験イコール職員採用試験ということになる。国家公務員なので、在学中も給料が出るという特色がある。
卒業後は海上保安庁の管区に配属され、修了課程に従った業務に就くこととなる。また、希望すれば特殊救難隊員や潜水士、国際取締官といった特殊任務にあたるスペシャリストを目指すこともできる。さらに、所定の実務経験後に海上保安大学校の特修科に進み、卒業することで幹部として活躍する道も開けている。