飛行機は空を飛ぶという性質上、安全性が非常に重要視される。そのため、定期的に大がかりな点検を行うだけではなく、飛行するたびに飛行前・飛行後の保守作業を行うことが義務づけられている。航空運航整備士は、このような保守作業を行うための国家資格。航空運送事業用に利用される航空機について、運航に関わる一般的な保守作業や、簡単な修理などを行う。
一等および二等の航空運航整備士は、作業できる範囲が限られている。許されているのは燃料補給、オイル補給、タイヤ交換、ブレーキ交換など。客室内の装備品の交換や時計、バイメタル式外気温度計の交換のように、作業後の確認が容易にできる軽微な修理作業を受け持つことが可能となっている。ただし、複雑な作業を伴う修理や複雑な機能検査を必要とする作業は一切できないので注意が必要だ。
二等航空運航整備士が扱えるのは、重量が5,700キログラムに満たないN類の航空機で、セスナなどの自家用飛行機や小型のヘリコプターのみとなるので、資格の活用範囲としては限定的となっている。
一方、一等航空運航整備士になると大型航空機の扱いもできるようになり、ボーイング787やエアバスA320など、国内大手航空会社が所有する大型旅客機の運航整備も行えるようになる。大手航空会社に運航整備士として就職を目指すのであれば、間違いなく一等航空運航整備士の資格が必要となる。