海技士(機関)免許は、船舶の心臓部ともいえるエンジン関係を扱う専門資格だ。この資格を取得すると、客船・貨物船・タンカー・フェリーなどを運行する海運会社や、漁船を所有する水産漁業会社などで機関部船舶職員として仕事することができる。
海技士(機関)免許は1級から6級までに区分されている。級別に内容は異なっているが、全体としては機関(エンジン)をはじめとした船内にあるさまざまな機器(発電機・冷凍機など)の点検、管理を行う。
また、船舶の機関の種類について、内燃機関に限定された免許もある。免許は2級~6級まであり、それぞれ内燃機関の出力(キロワット数)と航行区域が定められている。
船舶には船舶職員の乗組み基準(配乗表)があり、航行区域と推進機関の出力(キロワット数)によって、乗船しなければいけない機関長、一等機関士、二等機関士等の機関部船舶職員の人数が決まっている。また、機関長、機関士になれる海技士(機関)免許の級も規定されている。
海技士(機関)免許は、海技士(航海)免許と同じく、国家試験に合格し、海技免許講習(機関救命講習、消火講習など)を受けなければならない。講習は合格前の受講も可能だ。
国家試験は筆記試験、身体検査、口述試験からなり、年4回実施されている。筆記試験の内容は海技免許の区分によって異なる。
国家試験を受験するには乗船履歴が必要だ。海運会社や漁業会社に就職して乗船履歴を積むほかに、登録船舶職員養成施設へ進学する道もある。養成施設を修了すると、養成施設の種類に応じて筆記試験が免除される。