変化が激しい複雑な社会の全体像をつかもうと、さまざまな社会調査が行われている。そこで、社会調査の知識や技術をきちんと身につけたスペシャリストを育成しようと、2003年、日本教育社会学会、日本行動計量学会、日本社会学会の3つの学会が連携し、社会調査士資格認定機構を設立。2008年12月に一般社団法人社会調査協会に組織変更を行った。
社会調査士の資格には、学部卒レベルの社会調査士と修士課程修了レベルの専門社会調査士の2つがある。
社会調査士は社会調査士の科目を設置している大学で標準カリキュラムに対応する6科目を単位修得すると、大学卒業時に取得できる資格。授業で調査企画から報告書作成までを体験、調査方法や分析手法が妥当であるかどうかを判定し、問題点を指摘できる力を身につけていることを認めるものだ。
また、この資格には大学在学中に認定される「社会調査士(キャンディデイト)」もある。大学在籍1年以上で、標準カリキュラムに対応する科目を3科目以上、単位修得済みで、その年度中の履修科目と合わせると5科目以上になる場合に認定され、大学3年次までに取得すれば、就職活動の際に自己PRの材料になる(申請は2年次から可)。
専門社会調査士は、多様な調査手法を用いた調査企画能力や実際に調査を管理運営し、分析し、報告書執筆までできる能力を有するプロレベル。資格取得には、社会調査士の資格を持っていることが条件だが、両資格を同時に申請することも可能だ。所定の科目の単位を取得し、社会調査結果を用いた研究論文(修士論文を含む)を執筆すれば、修士修了後、資格を取得できる。
ほかに論文・実績審査で認定される専門社会調査士(8条規定)資格もある。