子どもたちの食生活の乱れは深刻化しており、栄養や食事の摂り方についての食育の大切さを指摘する声が高まっている。そこで、子どもたちに正しい食の知識を身につけさせるため、2005年4月、栄養教諭制度ができた。
栄養教諭は、食に関する指導と学校給食の管理を行う。食に関する指導では、小中学校で肥満傾向や偏食傾向にある児童や生徒に相談指導を行ったり、学校行事や総合的な学習の時間などに、学級担任らと協力して食に関するプログラムを実施したりする。また、効果的で系統だった指導ができるよう、他の教職員や家庭・地域との連絡・調整を行い、中心になって全体的な計画を立てるのも栄養教諭の仕事だ。
学校給食の管理では、従来、学校栄養職員が行っていた学校給食の献立の作成や栄養管理などに加え、学級担任に給食指導に関するアドバイスを行う。
これらの指導を通して、栄養教諭は子どもたちに食事の重要性、食事の楽しさや喜びを理解させる。同時に、食品生産や調理に携わる人たちへの感謝の気持ちを持たせ、食事のマナーを身につけさせる。
栄養教諭になるには、免許の取得が必要だ。免許状には専修、一種、二種の3つがある。一種は学士の学位と管理栄養士養成課程修了で栄養士免許を取得し、栄養にかかわる教育に関する科目と教職に関する科目を計22単位修得することが条件。専修免許は、管理栄養士の免許取得と、大学院に進学して修士号を得ることと、所定の単位修得が条件だ。
その他、学校栄養職員から栄養教諭になる道もある。栄養士の資格を持っていて、他の教諭免許か養護教諭の免許があれば、教育委員会が実施する講習会で所定の単位を修得することで二種免許状が取れる。また、他の教諭免許がなくても、栄養士資格があり、在職年数3年以上なら、所定の単位修得で同じく二種免許状が取得できる。