日本中央競馬会が主催する中央競馬に対し、都道府県や市町村などの地方自治体が行うのが地方競馬だ。現在、地方競馬を開催している主催者は、北海道、石川県の道県、帯広市、金沢市の2市と、10の競馬組合となっている。それら地方競馬場において、競走馬に騎乗し、勝利を目指して白熱するレースでファンを魅了するのが地方競馬騎手の役割だ。
競走するのが馬である以上、騎乗馬の実力が勝利の第一条件となるが、「馬7、人3」という競馬界の格言にもみられるとおり、騎手の騎乗技術が勝敗を左右するのも事実。プロとして騎乗する以上、プレッシャーの中で騎乗馬の実力を出し切らなければ、ファンは納得しない。はた目には華麗に見えるかもしれないが、肉体的にも、精神的にもタフな職業といえるだろう。
地方競馬の騎手になるには、地方競馬教養センターで教育を受けるのが一般的な方法である。入所試験の受験には、年齢、体重、運動能力など多くの基準をパスする必要がある。ただし、入所以前の馬術・乗馬経験は不問であり、未経験者でも騎手になれるように、カリキュラムが組まれている。
入所後は全寮制となり、早朝から夜まで厩舎での仕事をこなし、馬についての勉強をするなど、スケジュールは極めてハードだ。そうした2年間の訓練を経て、プロの騎手としてデビューする。
募集は年1回、定員は15名程度。体格的な有利・不利があまりないので、女性の志望者もみられる。