技術士の試験は2段階ある。まずは「技術士第一次試験」。年齢、学歴、業務経験などによる受験の制限は一切ない。試験科目と内容は以下のとおり。
「基礎科目」科学技術全般についての基礎知識を問う。
「適性科目」技術士等の義務の規定の遵守に関する適性を問う。
「専門科目」受験者があらかじめ選択する1技術部門に係る基礎知識及び専門知識を問う。専門科目の技術部門は次の20部門。
①機械部門 ②船舶・海洋部門 ③航空・宇宙部門 ④電気電子部門 ⑤化学部門 ⑥繊維部門 ⑦金属部門 ⑧資源工学部門 ⑨建設部門 ⑩上下水道部門 ⑪衛生工学部門 ⑫農業部門 ⑬森林部門 ⑭水産部門 ⑮経営工学部門 ⑯情報工学部門 ⑰応用理学部門 ⑱生物工学部門 ⑲環境部門
⑳原子力・放射線部門
「技術士第一次試験」に合格すると修習技術者となる。なお、大学や高専のうち文部科学省により第一次試験合格と同等と認定された課程(たとえばJABEE→P143参照)の修了者は、特例として第一次試験を免除される。
修習技術者は、さらに[1]技術士を補助する役割の技術士補に登録して4年以上技術士を補助する、[2]修習技術者として指導者の下で4年以上の実務経験を積む、[3]科学技術に関する専門的応用能力を必要とする仕事に7年以上従事する、のいずれかで、「技術士第二次試験」の受験資格を得る。
「技術士第二次試験」は、前記の①~⑳の技術部門に総合技術監理部門を加えた21の技術部門ごとに設定された複数の選択科目の中から、1つを選んで受験する。試験は筆記試験と口頭試験で行われ、筆記試験に合格した者のみが、口頭試験を受験することができる。2019(令和元)年度より、試験制度改正に伴って、選択科目の内容や試験方法の一部が変更されている。最大の違いは、筆記試験がすべて記述式になったこと。こうした変更は過去にも何度かあり、今後も変更される可能性があるので留意しよう。
なお、総合技術監理部門は、総合的な技術監理に関わる能力を求めるもの。そのため、前記[1]~[3]の第二次試験受験資格を得るまでの期間に、さらに3年が追加される。