環境問題でも苦情が多いものの一つに悪臭がある。悪臭を予防する、あるいは苦情が出た場合に被害状況を把握する目的で行われるのが、「嗅覚測定法」による臭気指数の算定。臭気判定士は、この嗅覚測定法を実践する人に必要な環境省管轄の国家資格だ。
嗅覚測定法は一種の官能試験であり、実際に人間の鼻でにおいを嗅ぐ。臭気判定士は、パネルと呼ばれる被検者6名を選び、悪臭のサンプルを採取して試験用に希釈し、得られたデータから臭気指数を判定する作業を取り仕切る。
国家試験には筆記試験と嗅覚検査があるが、嗅覚検査は一般的な嗅覚の確認程度。特別に嗅覚が鋭い必要はない。大学で化学系の課程を学ぶ学生が受験することが多い。