日本の食生活にとって、パンはすっかり欠かせない存在となった。しかも時代の流れで本格指向が高まり、昔は考えられなかったほど多種多様なパンが出回っている。
その分、パン製造に必要とされる技術も、多彩で複雑になってきた。ひとくちにパンといっても原料も焼き方もさまざまである。
おまけに、パンは発酵食品でもあるため非常にデリケート。職人の腕が、出来を大きく左右する。
メーカーで大量生産される場合でも、高度なノウハウが必要だ。
そんなパンづくりの技術について、つくり手の腕を公的に評価するのが、パン製造技能士という資格である。これは菓子製造技能士と同じく国の技能検定にもとづいて認定される称号。パン製造の検定に合格した者が、パン製造技能士を名乗ることができる。
パン製造の技能検定は、2級、1級、特級の3つのレベルで行われている。実技試験と学科試験があり、材料の選定や配合、生地の仕込み、発酵、加工、仕上げなど、パン製造に必要な技能をあまさず試験される。
合格すればパンづくりのプロとして認められ、職場で高く評価される。パン工場で働く人から、ホテルや飲食店勤務、自営のパン店を経営する人まで、取得者の活躍の場は幅広い。