キャンプのほかフィッシング、バードウォッチングやウォーキング、森林浴など、山や森に出かけるアウトドア活動の人気は高い。しかし、人工的なレジャー施設と違い、自然というものは、ある程度の知識や経験がないと、そのよさを十分に満喫できない場合がある。山や森には、危ない場所や有害な動植物も存在し、ときには危険な目に遭うことすらあるからだ。また、知識がないと気づかぬうちに人間の側が自然環境にダメージを与えてしまう。
そんな状況のなかで、一般の人たちが上手に自然と親しめるよう、アウトドア活動の指導を行う必要性が生じる。そこで誕生したのが、森林インストラクターの資格だ。1991(平成3)年から、(一社)全国森林レクリエーション協会によって認定されている。
森林インストラクターは、森林を利用する一般の人たちに、森林に関する知識を提供したり、実際に案内をしたり、野外活動の仕方を指導したりするのが使命。つまり、森林の自然と人間との橋渡しをするガイド役である。
そのためには、森の自然や日本の林業に関する深い理解と知識、野外活動での技能が必要だ。
資格試験では、一次の筆記試験、二次の実技試験・面接でそのすべてが試される。18歳以上なら誰でも受験可能だが、中途半端な知識では合格が難しい。試験を行っている全国森林レクリエーション協会では、受験希望者向けの養成講習も実施している。
合格後、手続きを終了すると森林インストラクターとして登録され、自治体や教育委員会ほか関連機関に紹介される。登録者は、公的レクリエーション活動や学校行事の指導、野外活動や森林保護に関する仕事などに携わっている。現状ではボランティアとしての活動が多いが、自然観察会の企画・主催などで収入を得ている人も少なくない。