ことばはコミュニケーションをとる上で非常に重要なものだ。しかし、世の中にはなんらかの理由で言語障害や聴覚障害に苦しむ人がいる。
たとえば、脳梗塞などの後遺症による失語症や、疾病・けがや障害にともなう言語障害や聴覚障害、ことばの発達の遅れ、吃音(きつおん)などである。そんな人々に対して専門的な訓練や指導を行い、機能回復や障害の軽減をサポートするのが言語聴覚士だ。難聴の人が補聴器を使ったり、人工内耳を埋め込む手術をしたりすることに関しての相談なども、業務に含まれる。
言語聴覚士はもともと言語療法士と総称され、いろいろな名称で複数の業界団体が資格認定を行っていた。それが1997(平成9)年12月に言語聴覚士法が制定、翌年10月に施行されたことで、国家資格に位置付けられた。
現在、日本には言語聴覚上の問題を抱える人が相当数いるといわれる。しかし、その人たちをサポートする言語聴覚士はまだ少ないのが現状で、需要は高い。
活躍の場は大学病院や一般の病院、リハビリテーションセンターなど。また、最近は、高齢者のための福祉施設でもニーズが高まっている。
医療系の専門学校などで言語聴覚士の養成コースを設置するところが増えつつあり、大学でも言語聴覚士の資格取得を目標とした課程を設置しているところがある。調べてみよう。