視覚・聴覚・味覚・嗅覚(きゅうかく)・触覚の5つの感覚を総称して五感という。人はこの五感を通してさまざまな情報を得ているわけだが、脳に届く情報のうち約80%は視覚によって得られているとされる。それだけに視覚に障害があると、非常に不自由な生活を強いられることになる。
モノがぼんやりと見えてしまう視力障害、モノが二重に見える複視、見えても認知できない視覚認知障害、両眼でモノを見る時に片方の眼が正しく目標に向かわない斜視。さらに視力障害には、視力が弱い弱視もあれば、視野障害で右半分か左半分だけが見えない半盲もある。このように、視覚障害にもさまざまあるが、視能訓練士はそんな障害がある人の機能回復を手伝うため、治療計画や訓練指導を行う。
だが、視能訓練士の仕事はこれだけではない。一般の眼科でいろいろな眼科医療機器を使っての視機能検査を行うのも仕事の一つ。これは医師と視能訓練士だけに認められた医療行為だ。
異常が早く見つかれば、視機能の回復の可能性も高まる。早期発見は何より大切だ。そのために、乳幼児検診や学校検診、職場検診などでも視能訓練士は活躍する。
職場でも家庭でもパソコン等の画面を長時間見ることになる現代、視力低下など、眼のトラブルは増えている。高齢者にも視機能の障害を生じる人は多い。視能訓練士による検査やリハビリのニーズは、高まるだろう。