以前はホームヘルパー2級が介護の入門資格だったが、2013年からこちらの研修に切りかわった。食事や着替え、入浴、排泄の介助を行うなど、介護の仕事内容は幅広い。在宅でのケアの場合は、洗濯や食事の支度など家事のサポートも必要。日常の作業だから簡単そうに思うかもしれないが、介護者として相手の要望に応えるのは大変なこと。本当に人のために役に立ちたいと思う気持ちがないと、介護の仕事はできない。また、心身ともに健康であることも介護職員には必要な条件。もちろん、高齢者や障害に対する正しい理解と、介護サービスの実践的な技術が必要だ。
そうした介護職にふさわしい人材を養成するために行われるのが、介護職員初任者研修。介護福祉士の国家資格をもたない人が介護職員となるには、まず、この研修を受けて介護職者としての資格を得る必要がある。
研修のカリキュラムは、計130時間となっている。介護の基本、老化や障害への理解、コミュニケーション技術などを、講義と演習を通して学ぶ。定められた内容をきちんと学べるよう、研修は都道府県が認定した事業者(専門学校など)が行う。受講の要件はとくになく、誰でも研修を受けることが可能だ。募集条件や費用などは担当する事業者などによって異なる。
研修課程を修了すると、介護職員初任者として働くことができ、3年以上の経験を積み、所定の実務者研修を修了すると、介護福祉士の国家試験受験資格が得られる。
厚生労働省は、介護サービスの充実に向けて、「初任者研修修了者→介護福祉士→認定介護福祉士」という養成体系を基本とする方針を打ち出した。これにともない、2017(平成29)年からは、3年以上の実務経験者が受験する際にも6か月以上の実務者研修(450時間)の受講が必要となっている。
なお参考まで、訪問介護の業務のうち掃除や洗濯など家事分野の支援のみ行うための「生活援助従事者研修(59時間)」や、さらに前段階の「入門的研修(21時間)」も2018年からスタートしている。調べてみよう。