もぐさによって体のツボ(経穴)を熱したり、刺激したりすることで、本来もっている自然治癒力を引き出し、体のコリや疲れをとる治療を行う人をきゅう師という。
もぐさは、ヨモギの葉を乾燥させて綿状にしたもの。それを患者の症状に応じたツボにおいて燃やすことで、温熱効果でツボを刺激し、体調を整える。そのためにきゅう師は、まず患者の年齢や症状、病歴、内臓疾患の有無などを確認する。続いて触診等を行って患部を把握してから、治療法を説明し、施術を行うのである。
きゅう師になるためには、国家試験に合格しなければならない。受験には、文部科学大臣か厚生労働大臣または都道府県知事が認定する学校や養成施設で一定期間学び、必要な知識と専門的な技能を身につける必要がある。あん摩マッサージ指圧師・はり師と同様、養成施設のカリキュラムが改正され、履習単位数が増えているので確認しよう。
国家試験は筆記試験のみで行う。試験科目は13科目。①医学史を除く医療概論、②衛生学・公衆衛生学、③関係法規、④解剖学、⑤生理学、⑥病理学概論、⑦臨床医学総論、⑧臨床医学各論、⑨リハビリテーション医学、⑩東洋医学概論、⑪経絡経穴概論、⑫きゅう理論、⑬東洋医学臨床論、だ。
はり師ときゅう師の試験は分かれているが、関係が深く、試験もはり理論・きゅう理論以外は科目が同じなので、2つを同時に受験する場合、共通科目については一方の試験が免除される。