学校や会社で行われる健康診断では、身長、体重等の計測、視力検査、医師による検診などに加えて、いわゆるレントゲン検査が定番だ。その際、撮影室や検診車で「息を吸って止めてください」などと指示して写真を撮影しているのが、診療放射線技師である。
レントゲン検査には、放射線の一種であるX線を使う。放射線は人体に影響を及ぼすものなので、取り扱うには高度な専門知識と責任感が必要だ。そのため放射線を人体に照射することができるのは、医師・歯科医師と、この診療放射線技師のみ。法律でも、診療放射線技師は免許を受けて医師または歯科医師の指示のもとに人体に対して放射線を照射することを業とする者、と定義されている。
主な業務は、病気の発見・負傷箇所や手術箇所の確認・腫瘍の検査などを目的とした放射線撮影。頭部・脊椎・胸腹部・四肢などの一般的なX線撮影、CT(コンピュータ断層撮影)、アンギオグラフィ(血管造影撮影)などを行う。また、骨密度の測定や、がん治療などで行われる放射線療法にもたずさわる。放射線の専門家として、診療を陰でアシストする重要な仕事だ。